日本褥瘡学会・在宅ケア推進協会のご案内

日本褥瘡学会・在宅ケア推進協会 設立趣意

2002年の褥瘡対策未実施減算の施行以来、国は床ずれ対策を積極的に推進しています。 その結果ほとんどの病院ならびに介護施設において床ずれ対策委員会が設置され、体制は整いつつあります。
一方、病院から在宅へという国の方針も明らかで、在宅ケアは国の推し進める医療・福祉・経済の大きな柱です。

しかし在宅での床ずれ対策を行おうにも在宅の床ずれの現状や問題点はほとんど把握されておらず、その実態は不明です。
それでも利用者や家族、介護支援専門員、訪問看護師、ヘルパー、かかりつけ医師、介護福祉行政担当者、病院医療スタッフ等は、 互いに連携不足の中で大変な苦労をしながら床ずれケアを行っているのが現状です。

このような状況において、早急に在宅の床ずれの現状を把握し、問題点を抽出して、対策を立てることが急務であります。
また在宅の床ずれ創傷ケアを行うにあたり、各地域でリーダーシップをとれる人材の育成も急ぐ必要があります。
いずれにしても病院における方法論を単純に在宅ケアに持ち込むことはできません
現在はマンパワーを家族に頼っているのですが、これを少しでも改善するために現在の医療・福祉資源を有効に活用し、 在宅に適した治療法ならびに予防法を検討しなければなりません。 重要な項目としては 「利用者、家族の意向の尊重」「在宅と施設間の適切な連携」「在宅における床ずれ治療法」「在宅栄養療法」「有効な体圧分散法」 「寝たきりにさせない予防的運動療法」「壊死組織除去や難治化した創に対する有効な局所療法」等が含まれます。 さらに、在宅において今後さらに増えると思われる下腿潰瘍の対策等、創傷ケアも検討事項です。

これらを実行するにあたり、個々の例においてどれが優先的に必要かを、 実際に在宅ケアを行っている人の意見をとり入れて総合的に評価する必要があります。 そのためには多職種の在宅医療従事者同士が互いに情報交換する場が必須です。 加えて立案された対策は、在宅で利用者の視点を取り入れつつ無理なく行えるものでなくてはなりません。

そこで、在宅の床ずれの実態調査・具体的な対策の検討・在宅の床ずれケア関係者の連携・ 在宅ケアに関係する他の学会や研究会との密接な連携・リーダーの育成・教育や研修の実施・ 研究会の開催等を行う事を目的として「日本褥瘡学会・在宅ケア推進協会」の発足をここに提案いたします。

本会では、在宅ケアにおける講演会、講習会ならびに在宅ケアの症例検討、 在宅問題の提起と解決に向けたシンポジウムなど在宅ケアに特定したことを積極的に取り上げて参ります。 特に、ホームページを利用して在宅の床ずれ創傷における個々の問題の解決を目指します。 是非、皆様方の参加をお待ちしております。

平成18年10月26日
日本褥瘡学会・在宅ケア推進協会

このページのトップへ

日本褥瘡学会・在宅ケア推進協会会員交流ページ

日本褥瘡学会・在宅ケア推進協会入会特典

協会会員の各地区リーダー コアスタッフ募集中!

在宅床ずれケアに関する講演会や勉強会への講師派遣します。