日本褥瘡学会・在宅ケア推進協会のご案内

2017年度全国会長挨拶

 

在宅協10年―新たな時代に

日本褥瘡学会・在宅ケア推進協会が発足して丸10年がたちました。在宅での褥瘡・創傷ケアの向上を目指して活動してまいりました。医師や看護師だけでなく、介護ヘルパー、ケアマネジャー、またご利用者やご家族の方も対象とした床ずれセミナーを開催したり、一般の方にも読んでいただけるような在宅向けの褥瘡ガイドである「床ずれケアナビ」を出版しました。「床ずれケアナビ」は「新床ずれケアナビ」、さらに第3版へと進化しています。セミナーにしても「床ずれケアナビ」にしても、実践的ですぐに在宅でのケアに役立てることが出来るような内容です。

在宅における床ずれの有病率は、2006年の8.32%から2013年には2.61%に低下しています(日本褥瘡学会による)。確かに数字の上では減っていますが、実際に往診をしてみるとまだまだひどい床ずれに出会うこともありますし、床ずれになったらどうしたらよいか途方に暮れてしまったり、十分な医療・介護サービスを受けていない、受け方もわからないケースも見られます。体圧分散寝具をはじめとして、日本の床ずれ対策用具は世界に誇れるレベルになっています。治療や予防の理論も飛躍的に発展してきています。しかしそれらを利用して、ひとりひとりの状況に合わせてケアに役立てるのは「ひと」の仕事です。いまや病院には褥瘡対策チームがありますが、在宅にはありません。チームを作り、それを強くする必要があります。それにはチームを構成する個々の力を上げて、チームプレイを磨いていかなければなりません。そのサポートの役割を、私たちは担っていきたいと考えています。

さて、10年の節目の年に、私たちは日本褥瘡学会と合流いたしました。今まで以上に日本褥瘡学会と連携を図り、充実した活動を展開していくつもりです。合流に伴って名称も、「日本褥瘡学会・在宅ケア推進協会」と改めることになりました。今までは「推進協会」などと呼ばれることもありましたが、この名称の変化に伴い、「在宅協」と略することにいたしました。耳慣れないかも知れませんが、どうぞよろしくお願いいたします。

日本褥瘡学会・在宅ケア推進協会
2017年度全国会長 袋 秀平

2018年度全国会長挨拶

 

『だって、褥瘡があるから・・・・』

我が国は今後、いまだ経験のない高齢化社会を迎えます。それとともに、国は在宅医療をはじめ、遠隔医療の導入など新たな模索が始まっています。国民が医療を享受するスタイルは確実に変化し、医療費抑制政策もあいまって混沌とした時代となりそうです。私は皮膚科医であり、褥瘡をはじめ様々な皮膚疾患は直接患者さんを拝見しないと正しい診断と治療はできないと考える向きですが、さりとて異論ばかりを唱えていると情報通信技術の急速な発達により、近くの在宅の患者さんを遠く離れた異国の医療従事者がフォローするという笑い話のような現実が訪れるかもしれません。

やはり、医療の基本は対面診療であり、ヒトとヒトのふれあいを基盤にしたものでなくてはなりません。他からの批判に耐えうる知識と技量をもった医療従事者が、在宅現場で愛護的な診療そしてケアをしてこそ、世界的にもハイレベルな在宅医療が展開できるのではないでしょうか。そのためには、多職種が密に連携するとともに、お互いの分野の褥瘡学ともいえる基礎知識を共有し、上手に情報通信技術を応用することが重要になるでしょう。

「その患者さんは遠隔モニターで十分でしょう?バイタルをみて、家族にLINEで指示すればいいでしょう」 「でも、見に行ってきます。だって、褥瘡があるから・・・」

日本褥瘡学会・在宅ケア推進協会
2018年度全国会長 安部 正敏

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